出勤するなり「今日は何かあるんですか~?」と言われる。そ、ウィーン・フィル聴きに行くのよ
ちょっとはオシャレするのあたり前じゃんか。・・・というかこの秋に買ったブラウスを着ただけで、格段オシャレをしたつもりもなかったんけど、顔がニタニタしていたのかもしれない。
うふ。そう、今日は待ちに待ったウィーン・フィルの公演。今までムジークフェラインで聴く以外はどうしてもピンとこなくて(コンツェルトハウスで聴いたときも何か違っていたから)、日本公演はあえて避けていた感がある。しかもホールはサントリーホール。ムジークフェラインは乾いた響きなのに対し、サントリーホールは湿った響き。何か違うような気がするな~と、本当にあえて避けていた。
でもねでもね、今回だけは違ったの!だって、ムーティがロータの『山猫』振るんだもん!こんなプログラム、そうそうお目にかかれるものじゃない。日本公演でも今日だけ。通によればやはりこの日にプログラミングされているロータの『トロンボーン協奏曲』もレアらしいし。
前置きはこれくらいにしましょう。
大枚はたいて行ってよかったです!やっぱりウィーン・フィルはウィーン・フィル!プログラムは下記のとおり。
ヴェルディ:オペラ『ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)』序曲
ヴェルディ:オペラ『シチリア島の夕べの祈り』からバレエ音楽「四季」
ニーノ・ロータ :トロンボーン協奏曲(トロンボーン:イアン・バウスフィールド ウィーン・フィル首席奏者)
ニーノ・ロータ:映画『山猫』の音楽から
ジャンヌ・ダルクの序曲の第一音の瞬間から、音が円錐状に響きました!アタシ、サントリーで円錐状体験はこれで二回目。滅多に感じることじゃないのです。もうこれで完全にノックアウト状態。ムーティは眼というか存在で指揮をする感じ。う~ん、相変わらずイタリアンなダンディ健在
(関係ないけど、アタシの隣のおば様はウィキのムーティのページのコピーを握り締めながら聴いていて、ちょっと注目しちゃった。)
シチリア・・・はバレエ音楽。これぞウィーン・フィルは得意とするところでしょう。ワルツって日本人にはないリズムで、日本のオケのワルツを聴くと、ちょっとがっかりしてしまうこともあるのだけど、これも当然素晴らしく、すごいわ~とうっとりしながら聴きました。
後半のトロンボーン。ブロンドのソリスト、少し後頭部がさびしくなりつつあるもの結構好みな感じのイケメンで期待度大。初めて聴く曲。ソリストものりのりで音も素晴らしく、これまたうっとり。そうそうこの曲が始まるとき、ムーティがムーティらしくないちょっとしたハプニングがあり、会場爆笑。めがねをとったりはずしたりするからよ~。
そして待望の山猫。もうハンカチ握り締め、深呼吸をして聴きました!この曲、ムーティに合う!ムーティがこれをプログラミングしたのがわかります。ちょっと切ない主題のメロディが本当にハートにぎゅんぎゅんくる感じなのです。持ってるスカラ・フィルの録音より、すこ~しテンポは遅い感じ。ムーティの円熟?ウィーン・フィルだから?
途中何度かコンマス キュッヘル氏のソロがあるんだけど、・・・ごめんなさい、これは今ひとつだった。ソロは素晴らしかったけど、何というか、ウィーン・フィル独特のグネグネした音で、この曲にはもうちょっとあっさりの音が個人的には希望。
多分この曲をムーティの棒で聴くことはもうなかなかチャンスがないかもしれません。ほんと聴けてよかった!大感激だったのでした。
そしてそして・・・アンコールがありました。
ムーティが会場に向かってアンコール曲を告げたとき、一瞬耳を疑いました。「え?、今マノン・レスコーって言ったよね?・・・言ったよね???」・・・そう、これまたとってもとっても大好きな『マノンレスコー』間奏曲だったのです!アタシはこれがプログラミングされているとわかったら、今回の『山猫』同様、その日を選択するかもしれないというくらい、大好きな曲。
この曲のぐいぐいする切ないプッチーニメロディが大好きなんだけど、今日の中でナンバー1とも言えるくらい、ものすごい音を聴かせてくれました。ずっと心臓鷲掴みで、アタシはドキドキがとまらなかった。
行ってよかったよ。やっぱりサントリーホールでもウィーン・フィルはウィーン・フィル、世界最高峰の名に恥じない素晴らしい演奏でした。そして、サントリーホールの響きもやはりすごい!とあらためて感動。このホールも世界に誇れるホールですね。
やっぱりライヴは素晴らしい。その日その瞬間だけの一期一会の感動に逢いたいから、アタシはコンサートに足を運ぶのです。
最近のコメント