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思い出すロスママの味

今日で会社を辞めてしまう元ジャニーズAさんが日本橋のうさぎやでどらやきを買ってきてくれた。

ずっしり重い老舗の味。
・・・アタシはこれを食べると思い出すことがある。

まだ小学生だったとき、近所にご主人のロス駐在同行を終えて帰ってきたという幼心にもとても綺麗なママがいた。(しかし、一生懸命考えても、これが誰のママだったのかが思い出せない。多分同い年くらいの子供がいたに違いないのだけど・・・。記憶を辿るに、多分あっという間にまたどこかに赴任していったように思う)

どういういきさつかは知らないけど、そのロスママが我が家で手作りのどら焼きを披露してくれるということになったらしい。
というのも、その日は前日から母は小豆を水に浸し朝からあんこ作りにいそしんでいた。そしてロスママの到着に合わせホットプレートも用意していたからだ。ロスママが我が家でどら焼きを作るというのはあらかじめ計画されていたことだったと思われる。

華やかなロスママがどら焼きの生地を焼く。はちみつなども入れていたような気がする。アタシの母はおやつ手作り派だったので、クッキーやマドレーヌ、プリンといった洋菓子系は定番だったが、和菓子を家で作るというのは初めてのことで、アタシはとっても興味深くロスママの華麗な指先をみつめていた。

次々とまん丸の綺麗な「皮」が出来上がり、母が煮たあんこを挟んでいく。あっという間にたくさんのどら焼きができあがった。

ロスママによると何でも当地での駐在員ママの集いではいかに限られた素材で日本の味を再現するかということが日々の課題だったとのこと。今でこそインターネットなどで簡単にレシピはおろか食材も手に入る時代になったけど、当時はみんなで知恵を絞り、懐かしい日本の味を研究するのが一つのブームだったらしい。

アタシはものめずらしい手作りどら焼きをパクっと食べた。これがね、超超美味だったのよ。ホットケーキのようででも似て非なる正真正銘の極上どら焼き。アタシがそのロスママを尊敬の眼で見つめたのは言うまでもない。(横で「あんこはアタシよ!」と母が叫んでいたような気もするが・・・)

うさぎやのどら焼きはね、そのロスママがホットプレートで作ってくれたどら焼きの味がする。しかもその味がするのは買った当日のみ。翌日になるとロスママの味ではない。

うさぎやのどら焼きを食べるたびに、あの日のあの味を思い出す。

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